ボランティアをしている 先週の授業で
「 琵琶 」 がありました
講師は 琵琶奏者のお二人
後藤幸浩さん 薩摩琵琶
水島結子さん 薩摩琵琶鶴田流
琵琶を初めて聴く という学生の為に
まず 琵琶デュオ の演奏を聴きました
それから 琵琶の種類と歴史についての講義

琵琶は 中東から中国経由で 日本へ来た楽器

中国では 爪でしたが 日本では 撥 ばち を使います
撥の材料は 柘植 つげ

弦は 絹糸 ウコンで 黄色に染めてあるそうです

この楽器は 年月が経つと 木の湿気が抜けて 軽くなるとか
そして 今日の衣装の説明
作務衣 と 着物風ドレスを 紹介

次は 説教節 「 信太妻 しのだづま 」 から
恋しくば たずね来てみよ 和泉なる
信太の森の 恨み葛の葉
を 琵琶の演奏で 皆で歌ってみました
琵琶に合わせ 声の高低で 表現していきます
高い音・声 Hight の事を 「 干 かん 」
中位の音・声 Middle 「 地 じ 」
低い音・声 Low 「 下 げ 」
と言うそうです
やさしそうで とても難しい

今日のメインの演奏は 「 信太妻 」
または 「 葛の葉物語 」 ともよばれ
歌舞伎・浄瑠璃・文楽・説教節 などで 取り上げられています
平安時代の 陰陽師 おんみょうし 安倍晴明 あべのせいめい
の出生についてのお話しです
琵琶で演奏される歌は 難しい日本語なので
前以て 物語の 登場人物と内容を 説明して下さいました



物語の場面で変わる 琵琶の音 語り
特に 安倍晴明と 狐のお母との 別れは 心に響きました
琵琶の楽譜は この様なものだそうです
横の線は 琵琶の弦
三角は バチ
右に書いてある グルグルしたのは 弦を一緒に弾く
ただ これだけだそうです

日本の文化には 口伝 くでん で伝わる物が多い様ですが
琵琶は 眼が見えない人が弾いたので 楽譜は必要なかった
のでしょうか
現在 琵琶を弾く人が 少ないそうです
今年は
薩摩琵琶デュオ 「 ニッポンの千年ブルーズ 」
として 各地で 演奏会をされています
後藤さん 水島さんの 琵琶デュオの ますますのご活躍を
お祈りしています
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