4月下旬 お誘い頂き 八王子に行きました
東京の郊外へは 何か機会がないと
ナカナカ足を延ばす事が無く 初めて八王子に降り立ちました
駅から徒歩15分位で 今日訪れる 獨樂庵に着きました

ここは「美さき苑」という懐石料理の料亭で
千利休ゆかりの茶室『獨楽庵』がある事で 知られていたそうです
今は 料亭は閉店し 茶室・獨樂庵を 維持し活用するための
一つとして お茶席を 設けています
初めに サロンで お弁当を頂きました


お菓子を頂いた後 サロンから お茶室へ移動

紅葉・もみじ 石には苔 石灯籠 の間を 丸い石を渡り
お茶室へ向かいます

躙り口から 斜めですが 外の景色

中へ入ると 躙り口正面に 床の間

このお茶席では 濃茶を頂きました

このお茶室には 歴史があります
京都・大阪・江戸・北鎌倉、そして八王子へと 移転されます
長くなりますが 詳しく :ネットでの情報 調べました
:千利休が天正年間(1580年代) 宇治田原に建てた茶室
利休没後は 尾形光琳と親しかった銀座内蔵助が
京都の屋敷に移築
その後浪華の豪商、阿波屋が大阪に移す
:その後 江戸時代後期の出雲松江藩10代藩主松平不昧公が
譲り受け 江戸の大崎に移築し愛用
幕末、品川沖に砲台をつくる為に取り壊される
:松平家は深川の下屋敷に移築するも、翌年襲った
伊豆地震による大津波によって茶室は冠水
:大正十年、松平家からゆかりの品々を譲り受けた
武藤山治氏が、北鎌倉に獨楽庵を復元再興
:その後茶室は、芝白金に移り、さら八王子へと移築される
迷ったのですが お茶室の中を写しました


お茶室でお茶を頂いたのは 久し振り
点てていただいた濃茶 美味しく頂きました
外に出て お茶室の軒下から お庭をみます

お庭を横切り サロンに続いた和室に移ります
紅葉が 木々や苔の緑に 映えます


軒下から お庭をみて

室内

右手前の床の間

薄茶を頂きました
お道具も 焼き物では 信楽・唐津など 素敵な物ばかり


愛嬌がある カエル君も 歓迎してくれました
また帰って来る様に との事なのでしょうか

静けさの中 外に目を移すと緑が映え
忘れていた 何事にも煩わせられず お茶に向かう
贅沢な豊かな一時を過ごす事ができました
この獨樂庵・ご亭主の方とは 初対面でした
それにも拘らず 暖かなおもてなしをして頂きました
連れて行って頂いた方と お二人に 感謝です
この獨楽庵を 維持・活用しようと
一般社団法人として 立ち上げました
この獨楽庵を護り 後世へ伝える為だけではなく
若い子供達が お茶や日本文化に親しむ事ができる場所にもと
様々な活動を展開する構想が膨らんでいるそうです
もう少し近くにあれば と 残念に思うばかりです