古本屋さんで見つけた 1996年発行の 木村梢さんの随筆
「東京山の手 昔がたり」

年齢を重ねた方だと ご存知かもしれません
俳優の 木村功さんの奥様で 随筆家です
・本カバーのそでに 書かれた文章から
東京山の手の、色、音、匂い、言葉、日常の
何気ない動きを 若い人たちにも伝えたい、
文字に残しておきたいと、古希を迎えるにあたり
家庭画報の連載に加筆した本
少女時代を過ごした 東京・千代田区 平河町 麹町での生活を
戦前と その後 訪れた街の様子が 描かれています
下は 今の地図です

東京の下町と タイトル・名前に付く本は 見た事があるけれど
山の手とは? どんな所で どの様な暮らしをしているのか
興味が沸きました
そう言えば 前に 国立劇場の1本 横道を 通った時に
鳥居を見かけた事がありました
6月下旬 国立劇場へ行く機会に 早めに家を出ました
国立劇場へは 右へ行かずに 真っすぐに進みます

道の左手 奥に 鳥居がみえます
ビルの中に 埋もれている様です

平河天満宮

石段の下から

この古い鳥居は 1844年・天保15年の銅製
帰宅してから
・平河天満宮のHPをみると
左右の台座部分に四体づつ獅子の彫刻がのせてあるなど、
良く見ると少しずつ違いが見つかってきます。
と書かれてあります。
横にあった 鳥居の説明書きを 良く読んでいなかったのです
慌てて 写真を探してみました
写りは良くありませんが 確かに 獅子がいます

本からの写真ですが 銅の鳥居の所ではないかしら?
・写真の下の説明には
お正月 平河天神の境内で
今は すっかり辺りの様子も変わってしまった。

右手には 三殿宮
余りよくわからないまま 写しました
・平河天満宮のHPから 抜粋省略して
大鳥神社(おとりさん)
塩神社(生活の神)
浅間神社(せんげんさん)
だそうです

参道の横に 古い常夜燈があります
・平河天満宮のHPから 抜粋省略して
本来、左右一対ですが 完形で現存するのは一基のみ
もう一基は残存している石材を積み上げ往時をしのばせています。
材質は安山岩ですが、火袋には花崗岩が、基礎にも新しい石材が
使用され、ともに後世に補われたもの。
装飾は火袋の左面に月(三日月)、右側面に日輪の形が施されて、
中台には祭神菅原道真にちなんだ梅鉢の文様が付いています。

参道の左手には 平河稲荷神社の赤い鳥居 が続きます

鳥居の右手 狐さんのお隣に 撫牛・なでうし / 石牛が ありました
本に掲載されていた 撫牛です

本に掲載されている写真から
・写真下の説明には
お正月、平河天神で父と妹と、石の寝牛のところ。

赤いのぼり旗の間を抜け 右手に進むと 正面に 神社の拝殿

その手前の左手に 力石 と 筆塚

参道に戻ると 拝殿の手前に 新しい石牛? と 茅の輪
茅の輪の奥にも もう一対 石牛がいます

拝殿


狛犬さん と 拝殿

ここの狛犬さんは 迫力のある怖いお顔 をしています

拝殿の階段から 入口 銅の鳥居の方をパチリ

・本に掲載されている写真から
お正月 平河天神の境内で
今は すっかり辺りの様子も変わってしまった。

拝殿の右下には 縁結びの梅

縁結びでも
様々な経験を積み重ねてきた方々に お会い出来る
御縁だったらと 思います
本の1996年発行から 約四分の一世紀 が 経ちます
書かれた当時より 更に 開発された街に
なっている事と思います
本を読み終えて
昭和生まれですが 戦前の事は 話に聞くだけでした
知らない時代の東京なのに 所々に 思い当たる所などもあり
何故だか 懐かしく思えました
そして 筆者が 幼い頃を詳細に覚えている事に驚きました
我が身を振り返ってみると
幼い頃は勿論 大人になってからも
記憶は 途切れ途切れの断片ばかり だけ
ボーっとして 暮らしてきたからなのでしょうか?
もう 手遅れだけれど・・・