「中村彝アトリエ記念館」を出て 教えて頂いた道を行くと
右手のビルに 木版アダチ の 看板が見えました

アダチ版画研究所 の 文字が見えます

アーここだ と思って傍まで行くと 紙が貼ってあります

ショールームの見学は あらら 予約制??
HPで確認して 休みの 土・日・月の休みを避けて来たのに
目に入っていなかったのかしら?
扉の横にある インターホーンで 事前予約していない と伝えます
「今 講義をしていますが 見るだけなら 」と OKを頂きました
良かった!!
地下へ降り ショールームの扉を開けると
正面に 何枚もの版画が 壁に掛けられています

奥では 版画の講義の最中で とても静かに 彫っています
お邪魔をしないように 斜めからですが
壁に掛けられている版画を 数枚ですが 写してみました


見た事のある版画ばかりです
復刻する事で 技術を学ぶ事が出来るのでしょうか
絵で言うと 模写なのかしら?
入った所にあった座卓 下には木屑がありました

奥では 何人もの方が 彫刻刀を持ち
数人の講師の方々が丁寧に 説明しています

入り口から 右奥には
北斎の 有名な 神奈川沖浪裏の版画
摺り順序 と 版画に使う器具などが 展示してあります



この変わったカタチは 鮫皮で 説明書きがあります
硬質の鋭利な突起があって 刷毛の毛先をおろす時に使うとか
その時に 摺師が手を傷つけてしまうこともあるそうです

道具の種類や違いなど 色々訪ねたいことが山ほどあったのですが
講義中で静まり返っている中 遠慮してしまいました
この奥には 現代の作品が 飾られています
とても 素敵です


壁や部屋の柱などに掲げられているのは 浮世絵版画で
有名な版画・復刻版が 近くで見る事が出来ます


アダチ版画研究所は 浮世絵の制作技術を継承した職人を
かかえる唯一の版元で
世界に誇る日本の木版画の伝統を 今に伝え
江戸時代の浮世絵を技術の基礎とした 新しい木版画の可能性を
追求し続けているそうです
同じ場所にある
公益財団法人 アダチ伝統木版画 技術保存財団 では
伝統を守るだけではなく 新たな表現の可能性を追求し
魅力ある技術として 存続させたいと 浮世絵版画の復刻事業の他に
オリジナルの現代の木版画作品の制作に 取り組んでいて
彫師・摺師の技術を育てる研修制度などが あるそうです
頂いたパンフレットに 「 北斎今昔 」 のサイトを
今年の7月3日・波の日 に オープンしたとありました
2020年は 北斎の生誕260年に あたるそうです
北斎のことだけでは無く 浮世絵の事 他の美術館について等
多くの情報が 載っています
講義中の静かな緊張した雰囲気で 色々な事を尋ねるのが憚られ
最後まで 詳しい質問ができず仕舞いでした
次は 目白通りに出た所にある 子安地蔵まで行きます
この道を歩いてきました 手前が 目白通りになります


子安地蔵尊の提灯まであるのに
謂れについて書かれた物は 見当たりませんが
綺麗な花に囲まれ 大事にされているのが分かります

子安地蔵は 安産をかなえるといわれる お地蔵様 だそうです
お顔が大人びているのに 納得しました

何年も前から 来てみたかった
新宿・落合にある 二つのアトリエ記念館を
漸く 訪ねる事ができました
今度は 牡丹の咲く頃 毎年に訪れる 薬王寺の付近にある
野鳥の森公園を歩いてみたいと 思っていますが
まだまだ 先の事になりそうです
もしかしたら 鬼が笑う時期になるかもしれません