ボランティアをしている
早稲田大学の授業
日本の良さを知る 「 伝統文化を学ぼう 」
この日は
「 文楽人形のしくみ 」 がありました
講師は
国立文楽劇場・部隊技術課・かしら師
村尾 愉 ( むらお たのし ) さん
貴重な人形の 「 かしら・頭部 」 は 持ち出し禁止
そこで 国立劇場の伝統芸能情報館で 授業を行いました
初めに この 顔・かしら から
怖いですね

元のお顔は 美しい女性なのですが
目をむき・口が裂け・角を生やした 鬼の形相に
一瞬で 変わります

初めて見ると アット驚きますよね

この 「 かしら 」 の 修理や化粧を
担当していらっしゃるのが 村尾さん です
かしらを作る工程を 説明して下さいました
使う木は 檜・ひのき が多いそうです

目玉を動かしたり 口を開けたり できる様に
中をくり抜いてあります
そして カラクリ? の 仕掛けは

人形の大きさは 村尾さんと比較すると

お持ち頂いた かしら から

女性の口元には 針が付いています

手拭や 袖を引っ掛けて 悲しみや悔しさ を表します

孫悟空は 他のものより 大きな かしら
顔は塗りでは無く 布を張り 髪は狐


これは 少しショッキングな かしらですが
下のバネを引くと


舞台では 遠くからも分かるようにと
人形だからこそ 出来る事
腕にも 仕掛けがあります



村尾さんのお仕事は
演目が決まると その芝居で使う人形を用意
かしらは 320程あるそうですが
役柄に合せて 化粧を施し 調整すること
必要があれば修理し、顔や手足を塗り直して 化粧を施す
また メンテナンスも大切な事で
化粧をすべて剥がして かしらを分解
バネや糸の部品を取り換える
など この繊細で 手間がかかる作業が
長く引き継がれている伝統文化を 支えています

学生も 近くまで寄って見たり


色々な質問をして

文楽を観に行っても こんなにも近くで
人形をみる事は できません

分かり易く 丁寧な説明をして頂き
とても 素晴らしい授業でした
これからも 50年・100年 先にと
受け継いで欲しい と 願っています
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