ボランティアをしている
早稲田大学 の授業
日本の良さを知る 「 伝統文化を学ぼう 」
今週 「 文楽の三味線に触れよう! 」 がありました
講師は 六世 鶴澤燕三 ( つるさわ えんざ ) さん
初めに DVDで 文楽の舞台を 観ました
殆どの学生は 文楽を知らない様でした
その後 机に置いてある 黒い鞄 を開けて・・・

まさか 中身が三味線とは 誰も思いません
三味線を組み立てていきます

三味線について 説明して下さいました
< 棹・さお >
原木は 紅木・こうき ( RED STONE WOOD )
インドのごく一部の森にしか生殖していない 貴重な材木


< 胴・どう >
表は猫 裏は犬 の皮を使っているそうです
一か月の興行で 三味線を弾くと
皮が伸びるので 張り替えるとか

< 糸・いと >
弦・げんの事を 糸と言うそうです
材質は絹で 固いままの 生糸・なまいと
衣服に使う絹は 薬品処理をして 柔らかくするとか

< 駒・こま >
水牛の 角・つの に彫刻
角を薄く切り 貼りあわせて角材にしてから 細工を行う

< 撥・ばち >
象牙・ぞうげ


象牙の代わりに プラスチックに鉛を入れたして
試したそうですが 音色がどうしても 違うそうです
自然の素材に勝る物は無い のですね
さて 三味線に何か掛けてあります
手拭 ( 燕三さんの 燕の模様 ) です

三味線を習い始めの頃は 撥の扱いに慣れるようにと
ただただ 撥の練習を 三か月間 1回 10分 20分と
演奏するそうですが その音に周りは 迷惑千万
そこで 手ぬぐいを掛けて 音を消す そうです
他にも 文楽三味線について 分かりやすく 楽しく
お話しして下さいました

最後に
「 櫓太鼓・やぐらだいこ 」 の一部を 演奏して下さいました
写真が下手で 燕三さんの魅力が伝わらないのが
残念ですが・・・




授業の後 ランチへ
その時に写した 燕三さんの 左手の指
爪が ギザギザに 磨り減っています

「 日本の古典芸能は 見て直ぐに解るのは
難しいかもしれない 」 と
お話しされていました
古典芸能は 本当に 言葉も音楽も 現代人にとって
戸惑います
若い頃は 同じような音 に聞こえ 何を言っているのか
皆目 見当もつかず 諦めていました
近頃は 文楽も歌舞伎も 段々と 理解ができる様に
なるかな? と思い始めました
微かに 体の記憶の中に 昔から伝えられたものが
残っているのかもしれません