昨日は 台風一過で 良いお天気
国立劇場へ 文楽を観に行きました

演目は
伊賀越道中双六 ( いがごえどうちゅうすごろく )
通し狂言の 第一部 をみました

この演目は 日本三大仇討 の一つで
江戸時代から 歌舞伎 浄瑠璃 講談などでも
人気があったようです
荒木又右エ門 ( あらきまたえもん ) らの
敵討ちの実話を基にした 全十段の 壮大なお話しです

第一部と言っても 休憩はあるものの
昼前11時から 夕方4時過ぎまでと 長丁場
分からなくて 飽きるのでは と心配したのは
取り越し苦労でした
全く飽きる事が無く 面白く 時間が 短い位に感じました
竹本義太夫300回忌 記念の公演という事だと
思うのですが 人間国宝の方々も 出演という豪華さでした
パンフレットを見ると 今年5月に早稲田大学に
講師で来て頂いた
六世 鶴澤燕三 ( つるざわ えんざ )さんの
お名前が あるでは ありませんか!!
恥ずかしながら 誰も私の様子など 見ていないのにも拘らず
その時は 舞台右側にある 台詞の字幕 や 大夫を
見るふりをして お三味線を 見ていました
人形方は 殆ど見ていなかったような・・・

もうお一人 昨年に 講義していただいた 人形遣い
三代目 桐竹勘十郎 ( きりたけ かんじゅうろう ) さん
平作と言う 70歳過ぎの 人足だけれども
足元も覚束ない 70歳過ぎの老人が ヨタヨタした
荷担ぎの様子は 人が演じるより リアリティーが ありました

クリアファイルの チケットケースを 頂きました
この絵の 切り絵作家 杉江みどり さんは
何と 鶴澤燕三さんの 奥さま でした


そのチケットケースの中には 帯が付いた

双六図 が入っていました

文楽も 初心者で
通し狂言を 観るのは 初めてでした
時間は長いのですが 筋の前後が解り易く 面白かった事
今まで見た文楽は 武士などが 多かった様で
所作 カタチ が ある程度決まっていた様に 思っていました
平作の様な 庶民の男性を 主人公クラス で初めて見ましたが
とても リアルな表情や 仕草に 驚きました
誘って下さる方に 頼り切っていますが
第二部の席を お願いしなかったのが 悔やまれます
兎に角 感謝です
また 次の機会を 楽しみにする事にします