昨日は、能楽師 山井先生 主催 1年に一度の会に
早稲田大学の学生 ボランティアと 行ってきました
山井さんは 1400年も続く 金春流の 能楽師です
場所は 水道橋の 宝生能楽堂

今回の出演者が 兎に角 凄い!
人間国宝の方が 3名も ご一緒されています
狂言師 野村万作 ( のむら まんさく )
能楽師 宝生 閑 ( ほうしょう かん )
葛野流大鼓方 亀井忠雄 ( かめい ただお )
( かどのりゅう おおつづみかた )

演目は
五つの仕舞
狂言 「 棒縛 ぼうしばり 」
能 「 角田川 すみだがわ 」

狂言は 「 棒縛 」
野村万作さんが 太郎冠者
万作さんは 1931年(昭和6年)6月が お誕生日
と言う事は 81歳
中腰で 膝を曲げた 状態で 演ずるのです
( 正確な表現では無い と思いますが )
鍛え上げた 身体 声 で 技をみせて下さいました
能は 「 角田川 」
宝生 閑さんが 隅田川の渡し守
亀井忠雄さんが 太鼓を 勤めています
山井綱雄さんは 誘惑された子供を探して 京都から
隅田川へ 探し求めて来た 母親を 演じます
能は 本当に難しい
地謡も 台詞?も 分かり辛く
内容が分かって いないと 想像も出来ない
初めに 内容 舞台の様子を 説明して頂いたので
辛うじて お話についていけた様な 気がします
能は
登場人物の 抽象的な 身振り
能面を着けていない 登場人物も 表情が変わる事がない
小道具も最小限
川が 流れている つもり
船を漕ぐのは 棒1本で あらわす
など 写実的な演劇とは 対照的です
見る側の 知識と想像が 伴わないと
やっぱり 難しいと 思ってしまいます

山井さんは 12月に 早稲田大学に 講師で おいで頂き
能について 留学生に 講義して下さいました

その折に
能で 「 悲しみ泣く 」 表現を 教えて頂きました
左手を眼の近く迄 持っていきます
嘆き悲しみが 大きいと 両手を使うそうです
正面から

横から みると

今回の演目では この仕草?が あらゆる処で 出てきます
若いときも 今もですが
狂言は 少しわかっても
能は チンプンカンプンで みていました
この一つの 仕草? を知っていただけでも
場面の状況が 少しながら 分かった様な気がしました
何処まで 何時まで 出来るかわかりませんが
機会があれば また 行く事ができたらと 思います
帰りに 東京ドームの 近くを通ると
イルミネーションが綺麗

現実に 引き戻されました