昨日は ボランティアをしている
早稲田大学 「 日本の伝統文化を学ぼう! 」
での授業は 「 蒔絵 まきえ 」 でした
講師は 蒔絵師の
松田祥幹 ( まつだ しょうかん ) 先生
最初に 蒔絵の歴史 蒔絵の道具と 材料について
説明して 下さいました

直ぐに 実践です
教材は 小さな 「 手鏡 」
幾つか 用意してある 絵柄 を選び
下書きしてある 絵の上に 漆 ( うるし ) を
置きます ( 書きます )
下絵は 桜 兎 富士山 蝶 蟹 などがありました

授業時間内に 仕上げなければ なりませんが
自分の好きな 絵を書いた 学生がいました
「 星の王子様 」 です

漆で描いたら 10分間 乾かします
漆は 通常 乾かす感覚とは 全く違い
温度20度以上
湿度80%
で 乾くのだそうです

半乾き になったら 色を 置き ( 蒔き ) ます
色は 金などを 粉状にしたもの

同じ 絵柄でも 書き手によって 違ってきます
学生の作品から
真ん中は 星の王子様
左は 兎に椿の模様 入れたのは 学生のアイデア

桜も ピンク色だけでは ありません
左の兎にも 模様が 入っています

同じ模様でも 全く 違ってきます
例えば 「 富士山 」 では
日本人だと 富士山の頂上のイメージは 雪
頂上の部分を 銀色にするけれど 下の方に
金色を入れてます・右側

富士山に 縦に線を入れる 発想
お月さまも 書き加えて います

彼女の ニックネームを 入れています・真ん中
プレゼントに するそうです
なんて 素敵でしょう!!

日本人の DNAなのか
それとも 歳のせいでしょうか?
蒔絵 漆 となると 古い絵柄の イメージから
抜け出せません
こんなにも 斬新な物が 出来るのですね
漆が乾いたら 蒔いた色を 落として 出来上がりです
松田先生の他にも 講師の方が 3名も 来て下さいました
漆の扱い方 描き方などは 勿論ですが
下準備 と 後片付け など 細々した事が 沢山あります
筆 や 手鏡などの用意
失敗した絵の補修
使った筆の後始末
など など
蒔絵は 初めての学生 約30名に 丁寧に
指導して 下さいました
昨年 松田先生の 教室へ伺い
手鏡に 蒔絵をする 体験講座に 参加しましたが
細い線を 書くのが 思った様に 出来ませんでした
それに比べ 学生達は 凄いです